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お客様との対話について

執筆者の写真: 秋山妙子秋山妙子



よく話す人って、いる。


「よく話す」って言っても、質感はいろいろで、病的なテンションで一息もつかずにずっと話続ける人もいれば、リアクション大きく話す人など。


私の中で「よく話す人」は、ちょっとネガティブ寄りな意味合いだ。

もう少し静かにしてもいいのにね、的なニュアンスを含むというか。


ここで、恥ずかしながらですけど、私も、「よく話す人」と言われるのです。

たまに人づてにお客様からクレームをいただくこともあります。


「施術する人が、すごく話す人だった」


そして、悲しいほど滑稽なのですが、私はよく話している自覚が皆無なのです。

もっと静かにして欲しいなあ、と思わせてしまっていた方、本当にすみません。


ここ数年自分のキャラクター由来について考え、またそれについて対話をして頂いているうちに、「なぜそうなったのか」の発見をするようになりました。


私は人懐こくコミュニケーション能力が高いと言われるますが、それは対人関係について根本的に萎縮していることを覆う武器のようなもので、


① 沈黙が怖い

② 対面者に共感していることを表明したい

③ 理解していることを証明するためにこちらが持っている類似の事案を話したい

④ 理解してもらえることで得られる安心感を提供したい


が発動し、話してしまうようです。


加えて、抽象的な表現になりますが、自分の中に隙間が無いため、どんな空間でも何かで埋めていかないと、とても居心地が悪く感じてしまいます。


内面の質感として、茶室や詫び寂び、余白の美が苦手です。ぎっしり並んだ細かいタイルや壁一面の本などのほうが落ち着くのです。


(ぎっしりしながら静寂なもの、それはステンドグラス)


この対策として、カルテの希望欄に「眠りたい」などの項目を入れ、それにチェックを入れてくれたお客様には話さないと決めて施術をしています。


が、施術中は良いのですが、施術前後になると、とても苦しいです。


私の作ってきた内面世界では、他社がいても沈黙の中にいることに対して

「相手に心を配る気の無い無神経な人・相手に興味が無いことを隠さない冷淡な人、気の利かない人」

に定義されているからです。もちろん、それは違うとわかっています、自分に対してこう感じてしまうのです。


沈黙の1秒1秒が私を潰しにくる感じで、居ても立ってもいられなくなるのですが、日々少しずつこの世界観を和らげて、萎縮に向き合い、改善していこうと考えています。


通ってくださっている方も、初めましての方も、もし「今、もう少し沈黙を味わいたいな」と感じたら、お話の途中でも「眠りたいです」と言って頂けたらと思います。私はそれに対して気分を害することなく受け入れることをお約束できます。


大切な時間、どうぞご無理なさらず、最も良い気持ちで。


お話したい方も、沈黙を味わいたい方も、

今後ともどうぞよろしくお願い致します。


ではでは、サロンでお会いしましょうー!

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