これは3月の記事ですが、
国立能楽堂に狂言を観に行って来ました。
狂言といえば、小学校4年か5年のとき、国語で「附子」(ぶす)をやったのです。
カセットテープで聞かされた「附子」を聞いて、仰天しました。
(野太い声のおじさん達が、何かふざけたことをしているのかと思った)
熱血な先生がこの狂言をいくつかに分け、
班に分かれて教室で演じろというので、
「このあたりのものでござる。こんにったようじあってやまひとつあなたへまいる」
からはじまってほとんど全部覚えている上、
歌の部分 「皆になるまで食うたれども 死なれぬ命目出たさよ なんぼう頭かたの命や」
は今でも歌えます。(私の特技:無駄な記憶力)
・・・・ここまで前ふり・・・・・
今回の演目は
「鏡男(かがみおとこ)」 「文荷(ふみにない)」 「靭猿(うつぼさる)」
靭猿は、野村万作、萬斎、裕基と親子3代の舞台。
いやー・・・本物は。
もう言うことなく、素晴らしかったです
彼らの動きが全員、この間の勉強会で習った「下半身は充ち、上半身は涼しく」、
ひたすら鍛錬を積む人からは、好みで却下できない美しさが立ち、圧倒されるばかり。
嫉妬で頭に来た妻が、首をめらめらと左右にかしげ、足を踏み、
「はらたちや、はらたちや、はらがたつわいやい」
と言う。
一連の動作に強烈な型があり、象徴に貫かれる強さが自閉的なインパクトを呼び、
型から立ち上る気配が様々な色に動き立ち上って、
静謐と重奏といった様々なコントラストが記憶に踊りこんでくる、美しい舞台でした。
写真は売店隣のレリーフとパンフレット
動画のリンクは靭猿の一部です。
ああ、また行きたい。
明日からも頑張りましょう!
おやすみなさい。