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執筆者の写真秋山妙子

羽毛備長炭


本日、スウェディッシュマッサージikiのあるマンション

「ウィン青山」の3階で占い師をしているタロット・マホさんと、新宿末廣亭に行って来ました。

私の誕生日が1月、マホさんが3月。 じゃ間の2月に何か誕生記念祭をしようよ!ということで、妙子さんが寄席を提案したのです。(渋い) (余談:ウィン青山2階のエントランスのおじさんは、私を「スウェーデンの人」と呼び、占い師マホさんを「イタコ」と呼ぶ。

二人合わせて「スウェーデンのイタコ」です。笑) 私の元セラピスト仲間が2人、新宿伊勢丹で働いているって聞いてたので

(1人は4階でフランスの靴を、1人は地下でイギリスのアロマブランドを売っている)

待ち合わせの前に、のぞきに行ってみました。 二人とも元気で、セラピスト時代よりも綺麗になっていて、良かった。素敵でした。 待ち合わせした魔女とランチを食べて末廣亭・午後の部へ。

最後の演目が終わる夕方5時まで、あっと言う間でした。 主任 (トリ)は三笑亭茶楽さん、演目は『寝床』。 旦那が下手な義太夫を披露する当日に、近所の連中や従業員が必死の仮病。

旦那が煙管(きせる)を吸いながらヘソを曲げてブツブツ言う様子、仮病の言い訳との掛け合いに、笑った笑った。 お客様を前にし続けて何十年。続けて来た人だけが磨きこまれていくその佇まいはもう、凄いの一言。 お客さんが1人だろうが満員だろうが、思春期だろうが寝ていようが、その場の気という気、邪気も期待も全部見事に吸い込んで、自分の呼吸に変えて送ってくる。

朝の海のような、平和でなめらかで、色調の美しい波紋を。 この吸い込む様子をなんと表現したらいいのか、ずっと考えてやっと思いついたのが、羽毛でできた備長炭。

軽やかなのに何でも静かに吸い込んでいく様子は圧巻でした。 自分を誇示せずとも、その佇まいと話し方で自然に会場を一体感に持っていく、その調和、力の抜け方、声、間、抑揚。 なんて美しい枯れ方、色合い、間合い。 舞台の上は金粉よりも燐粉よりも細かい気がきらきらし、いやー、本当に良かった。 会場を出てきて、興奮冷めやらぬまま二人で鼻息荒く伊勢丹に入ったら、デザインも値段も相当尖がったファッションやディスプレイが、ギラギラしていて、これにもまた鼻息が荒くなりました。

(物欲もおおいにギラついたので、あった) ああ、色々と素晴らしき一日でした。 そういえば落語を習い始めようしているお客様に柳家喬太郎さんをおすすめされたっけ。 寄席はこれからまめに行こうと思いました。 母の誕生日が2月14日だから、母と一緒に行こう。 画像はネットからお借りしました。 皆さんにも行って欲しいな!!おすすめの噺家さんがいる方は教えてくださいね。 ではでは、おやすみなさい、明日も良い日に。


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