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執筆者の写真秋山妙子

「怒ってる」


朝、仕事に行くのに遊歩道を歩いていたら、先のほうでギャミギャミ凄い声がした。

これはあれですよ、こどもの癇癪玉。

進んでいったら、広い遊歩道の真ん中、黄色い点字ブロックの上で3歳ぐらいの女の子がうつ伏せに寝ているのが見えた。

いた。笑。あの子だな。

その10メートルくらい先に、ご両親の背中がすたすた遠ざかっている。

そんなに言うこときかないなら、いつまでもそこにいなさい攻撃だ。

おやおや、おやおや。道路に寝ちゃって。(フリーダム)

その子のそばを通りながら、声かけようかなと思ったけど、こじらせていそうなのでやめた。まあまあ、静かにしてるのも時間の問題だし。

通り過ぎて3メートルほど先に来たとき、後ろでさっきよりも大きなギャミギャミ叫びが炸裂した。

始まったな。

振り返ったその瞬間、その子は全身で地団駄を踏むあまり、空中に飛び上がっているところだった

冬の風で髪の毛が大きく逆立って、怒り効果100倍。

鬼の子みたいだ、拳を固めて、肘を左右に張って、全身で怒っている。

彼女の頭の中はまだちゃんと仕切られていなくて、

そこに感情のストロボがめちゃめちゃに焚かれている状態だから、怒りのやり場が無い。

誰に怒りを向けていいのかがはっきりしたら、肘を横に張ることはなくて、人を攻撃する体勢になっていくのだろう(ママのバカバカ!!体勢)

そして怒りを向けた相手も自分を攻撃する可能性があるんだって経験をすると、また体勢が変わって、自分の体を守りつつ攻撃するような姿勢になるのだろう。

まだ、あんなに胸を開いて。

「怒っている」

あれはただの「怒りの表現」なんだ、言語なんだな。

あんなに思い切り表現できたら、気持ちよかろう。夜はぐっすり眠れる筈だ。

お父さんも、お母さんも、お疲れ様です。

皆さんでぐっすり眠りませう。

(私もけっこうそんな子だったらしいです。反省)

おやすみなさい。


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