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執筆者の写真秋山妙子

「後ろに作品が」


本日夜、勅使河原三郎のダンス作品「月に吠える」を観て来ました。

勅使河原さんと佐東利穂子さんのどこが好きかって、腕の重さを思い切り投げ出して踊るのにしなやかで、それでいて手首から先が鎌のようで、激しいのに無音。

神経反射や痙攣的な動きをしてるのにも関わらず、実体を感じさせない軽さで全く重さを感じさせない。

エレガントで、香りの記憶だけが残るような身体表現です。

小学生の時に見た、さかんに動く糸ミミズを連想させるような動きをしますが、これが非常に美しく、追求に追求を、練習に練習を重ねて研ぎ澄まされた舞台に毎回激しく打ちのめされるのです。

リヒテルのバッハが使われていた。

これであの曲はタルコフスキー、ユーリ・ノリシュテイン、そして勅使河原三郎と私の大好きな3人に使われ、ますます好きな曲になりました。

終わってから友達とメキシコ料理屋に行き、ボックス席に座って料理が来るのを待っていたら、後ろのボックスになんと勅使河原さんと佐東さんがやってきて静かに座った。

早いな!踊り終わってすぐ会場出たにしても早すぎでしょ、

(って、そんなことはどうでも良くて、)

どうする、どうする、どうする。

アンケートに感想書いて渡そうよ。 と友達。

絵、描けば?

私がペンを貸すと、友達はアンケート用紙の裏にさらさら絵を描きはじめました。画家なのです。こういう時に平然と描き出すところが好き。

なんという構図でしょう。絵を描いている友達と、その絵一式を右前景に、勅使河原さんと佐東さんを左バックにして、一枚撮りたかった。(ぐっと我慢)

絵を描けるって、いいな。

私は感想をアンケート用紙に書きました。

お二人は淡々と食事されておりました。

(あんまり話さないんだな)

いやいや、あれだけ舞台でコミュニケーションを取っているのだから、今更ここで話すこともあるまい。

「あ、帰るかも」

と思うや否や、勅使河原さんは立ち上がっていなくなってしまい、席を立とうとしている佐東さんへ挨拶し、折りたたんだアンケート用紙を2枚、お渡ししました。

良かった、良かった。感想が稚拙すぎて恥ずかしいけど、グツグツ考える前に、なんでも行動することにしてるんです、最近は。

色々と贅沢な一日でした。

・・・・・・・・・・ さて。

スゥェディッシュマッサージikiは、最近この他に、映画「オラファー・エリアソンー視覚と知覚」を観て鼻息を荒くした店主があなたを施術するサロンです。

夏休み最後の週末。

パパは子供と遊び、プールはママ抜きで行きましょう。

その間ママを三時間、ikiに寄こしてくださいね。

ママの首肩をゆっくりゆるめませう。

ではでは、素晴らしい夏の日を。


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